発語のために事前に親ができること

幼児の発語について ダウン症の育児

今日は、これまで私が実践してきた「発語を促すための取り組み」や、振り返ってよかったと思う体験について、
同じように子育てに奮闘するお母さんたちに向けてお伝えしたいと思います。

発語のスタートは健常児より遅い
ダウン症のお子さんは、発語の始まりが健常児に比べて遅い傾向があります。
私の娘も、周りのお友だちが「ママ」「パパ」と話し始める時期になっても、
まだ声を出すことが少なく、心配になることもありました。
でも、これは決して特別なことではなく、多くのダウン症児が経験する過程だと、
小児科や療育の先生から教わりました。

話し出す前にたくさんの言葉を理解している
発語が遅いからといって、言葉を理解していないわけではありません。
むしろ、娘は話し出す前から、私の言うことをよく理解していることを感じていました。
「おもちゃを取って」「ご飯にしよう」といった簡単な指示にも、しっかり反応してくれることが多かったのです。
これはダウン症児の多くが、話し出す前にたくさんの言葉を理解している証拠だと感じました。

親ができること①:とにかく早いうちから言葉のシャワーを浴びせる
発語を促すために、一番大切だと思うのは「とにかくたくさん話しかけること」です。
赤ちゃんの頃から、日常生活のあらゆる場面で、積極的に言葉をかけ続けました。
「今からお風呂に入るよ」「おいしいご飯だね」「お外に行こうか」など、どんな小さなことでも言葉にして伝えるようにしました。
「ママ、トイレ行ってくるからね…ママ、トイレから戻ってきたよ。」なんて事まで
声に出して報告していました・笑

親ができること②:反応がなくても話しかけ続ける
娘は、なかなか目を合わせてくれない時期もありました。
話しかけても反応が薄く、本当に伝わっているのか、”私の独り言”はいつまで続くのかと
不安になることも多かったです。
でも、諦めずに話しかけることを続けました。
たとえ反応がなくても、子どもはしっかり耳を傾けていることを信じて、
毎日繰り返し声をかけ続けました。

親ができること③:意味のない言葉でも反応して達成感を感じさせる
発語の初期には、「あー」「うー」といった意味のない音を出すことが多かったです。
でも、そんな時でも「上手だね」「なあに?どうしたの?」と、必ず反応するようにしました。
娘が声を出すたびに、「伝わったよ」「聞こえているよ」という気持ちを込めて、
笑顔や言葉で返すことを意識しました。
すると少しずつですが、変わらず意味のない言葉でも娘も声を出す回数が増えていきました。

振り返るとよかったと思う体験談
今、娘は少しずつ言葉を話せるようになっています。「ママ」「パパ」だけでなく、
自分の欲しいものや気持ちを伝えようとしてくれることも増えていきました。
振り返ると、発語を促すために「言葉のシャワー」を浴びせ続けたこと、反応がなくても話しかけ続けたこと、
そしてどんな小さな声にも反応してあげたことが、とても大切だったと感じています。

おわりに
ダウン症児の発語は、確かに健常児に比べて遅れることが多いです。
でも、それは決して「できないこと」ではなく、「ゆっくり成長しているだけ」だと私は思っています。親ができることは、とにかくたくさん話しかけ、子どものペースを見守りながら、小さな成長を一緒に喜ぶことだと思います。
同じように子育てに奮闘しているお母さんたちへ、少しでも勇気や希望が届けば嬉しいです。

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